食文化史研究家

永山 久夫

ちょっぴりの工夫で便利で楽しい暮らしのアイデア

ぬかみそ漬けのパワー!

 日本人は納豆菌、乳酸菌、麹(こうじ)菌、酵母菌など「菌食」の達人といってよいでしょう。

 不老長寿や健康に役立つ生きた菌を漬物やみそ、甘酒、塩辛などの発酵食品からとることによって、病気に負けない健康づくりをしてきたのが、日本人なのです。

 病原菌やウイルスなどの感染から身を守り、がんの発生を防ぐためにも免疫力の強化は欠かせません。

 「ワッハッハ!」と明るく楽しい生涯現役人生にするためにも、発酵食品を取って免疫力のパワーアップですよ。

 そこでおすすめしたいのが、ぬかみそ漬け。日本のオリジナル漬物であり、世界に胸を張って自慢できる即席漬けの大傑作といえるでしょう。漬け床の材料である米ぬかに含まれるビタミンB1、B2、E、カルシウム、カリウム、亜鉛、鉄、タンパク質、炭水化物、脂質などの豊富な成分を、そっくり回収した食べ物がぬかみそ漬けなのです。

 例えばダイコンとかカブなどを、半日ほどぬかみそに漬けただけで、ビタミンB1は10倍近くまで増加するのです。

 そして私たちの腸の中には、有害な発がん性物質が常に発生しているといわれます。それらの危険物質がたくさんできるかどうかは、便通の良しあしによって大きく変わってくることが分っています。

 普段から食物繊維の多い野菜や、ぬかみそ漬けのような乳酸菌や酵母、酵素の多い発酵食品を取っていれば、便通も自然と良くなりますから、発がん性物質なども速やかに排せつされてしまうはずです。

 米ぬかに塩と水を混ぜてぬか床を作り、熟成させてから漬けましょう。夏は3時間程で漬かるので、キュウリ、ナスなど初夏の野菜をどんどんつけましょう。キャベツ、ミョウガ、セロリなどを漬けても風味があっておいしいです。1日に1回はぬか床をかき混ぜるのが風味を維持するコツです。

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