家庭菜園(8月)

中国野菜の立役者チンゲンサイ

中国の中部辺りが原産の野菜です。戦後、中国から導入、あるいは再導入(以前に導入したが定着しなかったため)された野菜は相当数に上りますが、食味や調理特性が認められ根づいたものはごく少数しかありません。そのまれな野菜の代表格がチンゲンサイ。まさに中国野菜の立役者といっていいでしょう。

 シャキシャキした歯触り、ほのかに甘味のある味わい、そして熱を加えても煮崩れ、色あせしない特徴は、いため物、クリーム煮、あんかけ、おひたしやあえ物、肉料理のつけ合わせにと、中、和、洋ともに使いやすいのが人気の元です。

 家庭菜園の露地で良品を収穫しやすいのは、これから種まきする作型からです。

 おすすめの品種は、早生で育てやすい、定番の「青帝」、暑さに強く歯切れのよい味の「長陽」、手のひらサイズで丸ごと調理できるミニチンゲンサイの「シャオパオ」などです。一定間隔(株間15cm)で楽にまけるシーダーテープ入りも販売されています。

 苗作りは、128穴のセルトレイを用いてセル成型育苗にすると、そのまま引き抜き、畑に定植できるので便利です。少ない苗数でよければ、育苗箱にまいて、本葉1枚のころ3号のポリ鉢に鉢上げ移植したり、ポリ鉢に直接種をまき、そのまま苗に育て上げ、畑に定植してもよいでしょう。

 残暑の時期から育てるので、畑には前作が空き次第、石灰または苦土石灰を適量まき、よく耕しておきます。元肥には良質の完熟堆肥(たいひ)、油かす、化成肥料などを全面

に耕し込んでおきます。

 生育が早いので、定植後半月と、その後、育ち盛りに入ったころに化成肥料を株の周りに追肥し、軽く土に混ぜ込んでおきます。高温期に乾き過ぎると石灰の吸収不足によるチップバーン症状(新薬の先の緑が褐変)が出ることがあるのでかん水に留意します。

 アブラムシ、コナガ、キスジノミハムシなどの被害を受けやすいので、苗床での薬剤散布や定植後の防虫被覆資材による防除を行ってください。



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家庭菜園(9月)

耐寒性が強く冬に重宝する小松菜


在来のカブから分化した古いツケナ(アブラナ属の菜類のグループ名)の一つです。その名は江戸時代に、現在の東京・江戸川区の小松川周辺の特産だったことから生まれたと伝えられています。

 市場に多く出回っているのは葉身が円形、肉厚で緑の濃い、いわゆる丸葉系の品種ですが、在来に近いはかまのついたものや、クキタチナ、大崎菜、武州寒菜、女池菜など、類似の在来品種もあるので、地域によってはこれらを育ててみるのもよいでしょう。これからまくのにおすすめの品種は「なかまち」「きよすみ」「楽天」「おそめ」などです。

 冬の青物の少ない時期に取るには、10月に入ってから種まきしても大丈夫。関東南部以西の温暖地なら50〜60日あれば収穫できるので、正月用には10月下旬でも十分間に合うでしょう。寒い地域では種まきしたらすぐにトンネルを掛けて保温すれば間に合います。

 厳寒期に良品を得るには、保水性、通気性の良い、豊かな土壌が適しています。植えつける畑は前作を早めに片づけ、石灰をまいてよく耕しておきます。種をまく前の元肥には完熟堆肥(たいひ)、油かす、化成肥料などを施し、早めに準備しておきましょう。

 種まきは通常、図のようにくわ幅のまき溝を作ってばらまきにしますが、狭い畑を有効に利用するには、ベッドを設けて横方向に条まきにします。

発芽したら遅れずに込み合っているところを間引きし、溝の側方に肥料をまき、くわで軽く中耕して肥料を土に耕し込んでおきます。

 秋のうちはコナガやアブラムシ、アオムシなどの被害を受けやすいので、べた掛け資材やネット類などの防虫資材で被覆したり、早期に発見し薬剤散布して防除しましょう。

 プランター栽培も容易にできます。その場合、長形容器に2列まきにします。何分にも少量なので、収穫は1度で終わってしまい楽しみが少なくなりがちですから、収穫は株ごと引き抜かないで、外側の葉からl葉ずつかき取って収穫し、次々と出てくる葉を少量で足りる汁の実やトッピングにと、長く利用するのも一興でしょう



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