家庭菜園(6月)

夏野菜の生育を守るべた掛け資材


 新鮮な軟弱野菜が出回りにくくなる夏こそ、家庭菜園で手作りしたいものです。しかし強光と高温、それにアブラムシ、コナガなど厄介な害虫にやられやすく、上手に育てることは大変難しいものです。

 これらの害から野菜を守るには、軽くて使いやすい「べた掛け資材」がおすすめです。

 この資材は、正式には「長繊維不織布」、「割繊維不純布」と呼ばれ、プラスチックを毛髪よりも細かい繊維にして、熱で融着し、絡ませています。極薄のため1平方m当たりの重さは15〜20gしかなく、透けて見える軽い資材です。

 そのため、軟弱な作物の上に直接掛けても、何ら支障なく育ちます。綱目は不規則ですが、小さいため虫を通さない優れものです。直接掛けて使うので「べた掛け」という名で呼ばれています。

 光線透過率は75〜90%(製品によって異なる)なので、強光を和らげ、覆いの下はやや温度が下がります。また、掛け通しにしておいても軟弱に育ち過ぎる心配もないという特色があります。価格が比較的安く、耐久性があるため、冬の防寒用に使えるのも魅力です。

 今からまくものとしては、小松菜、ホウレンソウ、チンゲンサイ、水莱などがあります。

 図のようにべた掛け、浮き掛けなどの被覆方法があるので、野菜の性状や畝の作り方などを考えて、合理的な方法を取り入れましょう。そして周辺から虫が入らないよう、すき間なくきっちりと覆い、風で飛ばされないように針金や市販の専用留め具で固定しておくことが大切です。

 豆やトウモロコシなどの鳥害回避に、種まき後から発牙がそろうまでべた掛けするのも有効です。


板木技術士事務所  板木 利隆



  

家庭菜園(7月)

秋冬取り玉レタスの苗作り


 歯切れの良い玉レタスの新鮮な味は格別で、秋の菜園にぜひ取り入れたいものの一つです。

 その種まきの適期は、8月上・中旬(関東南部以西の平坦地)です。それより早くまくと、高温や長日条件により花芽ができ、とう立ちする恐れがあり、遅過ぎると大きくて締まりの良い結球が得られなくなります。

 暑いさなかが、ちょうどまきどきとなるわけですが、レタスの発芽適温は15〜20度と比較的低温のため、この時期にはうまく発芽しないことが多いものです。できるだけ涼しい場所に置いて発芽させることが大切です。一番確実なのは、種子を6〜7時間水に浸して十分吸水させ、その後ペーパータオルの上に並べ、ふたつきのポリ容器に納めて、冷蔵庫のあまり低温でない所(5〜8度)に二昼夜ぐらい置き、芽が動き始めたころ育苗箱またはセルトレーに種まきすることです。

 種まきの用土は、市販の育苗専用のものを用い、種まき後の覆土は1mm内外、やっと種子が見えなくなるぐらい、ごく薄くします。

 覆土したらその上に稲わらを薄く覆い防暑、防乾します。わらがなければ新聞紙を2枚重ねで代用します。

 発芽したら覆いを取り除き、木陰や直射日光を避けた涼しい場所に育苗箱やトレーを移動し、育苗します。

 育苗箱にまいたものは本葉2枚のころ3号鉢に移植し、本葉5〜6枚の苗に育てて畑に定植します。セルトレーにまいたものは本葉2枚のころ間引いて一本立ちにし、本葉4〜5枚に育て上げて定植します。乾きやすい時期なので、乾き具合をよく観察し、晴天日には1日2〜3回の水やりを怠らないようにしましょう。


板木技術士事務所  板木 利隆