「酷暑」から身体を守る!

お助け食品栄養ドリンク・サプリメントの使いかた


 年々夏の暑さが厳しくなり、「猛暑」、「酷暑」という文字の表現を見ただけでもうんざりする今日この頃。暑さのために食欲もなくなりがちです。人間の体力は、食事から得る栄養が源になります。食欲がなくなる、あるいは栄養が足りない、こんな時に栄養ドリンクやサプリメントを利用することも解決方法の一つです。ところが、これが違う影響を及ぼすこともあり、飲み方に注意が必要です。

 栄養ドリンクには、身体の働きを活発にする作用のある成分が含まれています。加えて身体を動かすエネルギー源である糖分も多く含まれています。身体を動かす作業をする際の栄養補給の意味で、よい効果も期待できるのですが、これだけに頼ると栄養が偏り、体力回復につながりません。少しずつでも、肉、魚、卵などのタンパク質を摂る必要があります。また、飲みすぎると糖分を過剰に摂ることになります。血液中の血糖や過剰な糖が変化して生じる中性脂肪を増やすことにつながります。

 最近は、サプリメント(栄養補助食品)も手に入りやすくなりました。サプリメントは食事だけで不足するビタミンなどの栄養素を「補う」ことを目的として使用します。飲用する上で注意しなければいけないことは、「補助」という役割です。多様なサプリメントを飲めば、必要な栄養がすべてまかなえるわけではありません。ビタミンの中でもAやEなど過剰摂取が健康被害をもたらすことがあります。効果を期待して飲みすぎることは禁物です。薬とは違う、ということを頭に置いておきましょう。

 また、他に病気の治療のために服用している薬との飲み合わせによっては副作用が生じる恐れがあります。かかりつけの先生に相談してから飲用しましょう。

 いずれの方法も、上手に活用すれば夏の暑さに負けない力を維持できます。そして、自分に合うか合わないか見極めましょう。


                          JA兵庫厚生連 保健師 谷口千絵




   
鉄欠乏性貧血を防ぐ


 貧血は、多くの人が経験する身近な病気です。その中で最も多いのが鉄欠乏性貧血です。

 鉄欠乏性貧血とは、血液の材料である鉄が不足して起こる貧血のことです。特に女性に多く見られますが、中高年の男性にもよく見られます。

 鉄は体内で作ることができないため、食べ物から鉄分として取る必要があります。しかし取る量に対して、失われる量が多い状態が続くと、鉄が不足して鉄欠乏性貧血になります。

 鉄不足の原因としては、次の三つが挙げられます。

 一つ目は摂取不足で、偏った食事や極端なダイエットなどが続いた場合です。また、胃や腸の手術を受けた人は、鉄分の吸収が悪くなり、鉄が不足することがあります。

 二つ目は、鉄の消費量が増加する場合です。成長期や妊娠・授乳中などには、体内で使われる鉄が非常に多くなります。

 三つ目は、慢性的な出血です。「胃や大腸のかいよう、ポリープ、痔(ぢ)、がん」などの病気で、出血が続くと鉄が不足します。中高年の男性の多くは、このタイプです。女性では「月経」も原因になります。

 鉄欠乏性貧血の予防で最も大切なのは食事です。食物に含まれる鉄分には、レバーや赤身の肉、赤身の魚などに多く含まれる「ヘム鉄」と小松菜や大豆製品、ヒジキなどに多く含まれる「非ヘム鉄」の2種類があります。吸収が良いのはヘム鉄の方ですが、どちらかに偏らず、さまざまな食品から過不足なく取ることが大切です。

 また、鉄分とともにビタミンCを取ると吸収が良くなります。レモンやブロッコリーなどのビタミンCの多い食品を一緒に取りましょう。


                           佐久総合病院名誉院長 松島松翠




トップページご意見・ご感想・資料請求はこちらJAの紹介キャンペーン
サービス各種商品営農情報賃貸情報福祉情報
店舗一覧情報誌リクルートATM個人情報保護法について