四季の花づくり
月の園芸 (ハボタンを種子から育てる)


 梅雨明けとともに、雨はほとんど期待できなくなり、土の乾燥は激しくなります。水やりに気を使う時期になります。土の表面が白く乾いたら、水をやるようにします。梅雨期間の間断なく降水があるときと違って、根の呼吸に影響するほど水分過多になる心配はありませんので、たっぷりやりましょう。7〜9月までは、朝夕2回の水やりが必要になる日も多いでしょう。

 最近植えつけたハナショウブは、新しい葉が伸び始めたら、来年の花のために、肥料をやりましょう。昔は油かすと骨粉を混ぜてやることが多かったのですが、発酵時ににおいが出ますので、緩効性の化成肥料を使うとよいでしょう。

 草姿が乱れてきたサルビア、ダリア、マリーゴールドなどは、半分くらいに切り戻しをして、新しい茎を出させ、秋に再び花を咲かせるようにしましょう。

 冬の花壇を飾るハボタンを種子から育てるなら、7月上旬にまきます。種子はいつでも発芽しますが、9月以降など、あまり遅くまくと小さ過ぎて、葉が着色しないことがあります。暑い時期ですので薄まきにし、掛ける土も薄くして水もやり過ぎないようにします。

 2〜3日で発芽します。本葉2〜3枚のときと7〜8枚のときの2回、植え広げて育苗します。2回目の植えつけ場所は、堆肥(たいひ)を十分に入れて地ごしらえをし、植えつけの株間は30Cmくらいにします。育苗中はチョウの幼虫に食害されますので、小まめに捕ってやるか、殺虫剤で対処しましょう。

 11月ごろ葉が色づいてきたら、花壇などに定植します。今度は見栄えが良いように詰めて植えます。定植場所には肥料はやりません。


早川 京子



  

四季の花づくり
月の園芸 (秋まき草花を早く咲かす)


 コスモスやアサガオはまだまけます。日が短くなると花をつける短日性の草花は、今からまくと、草丈が短いうちに花を咲かせます。移植をして育てる期間が取れませんので、直接花壇に種まきをします。

 ダリア、サルビア、マリーゴールド、コリウス、早く咲いたコスモスなどは、8月前半に切り戻しておくと、秋にまた花を咲かすことができます。マリーゴールド、ダリア、コスモス、コリウスは株の半分ぐらいのところで、サルビアは花穂の下方で新芽がついているところで、切り戻します。切り戻したあとは追肥をしておきましょう。

 秋まきの草花は、温帯原産のものがほとんどで、涼しくなると生育し、ある程度の寒さに当たって、春の暖かさを迎えると花を咲かせるものが多いのですが、なかには、少しの寒さに当たり、低温でも花を咲かすものがあります。こうしたものは、早くまけば冬から花を見ることができます。

 春早くから花壇を飾ってくれるデージー(ヒナギク)もその一つです。デージーは8月から10月ごろまで種まきできますが、早くまけば12月から花を咲かせ、5月ごろまで咲き続けます。遅まきでは花期は4月になります。種が細かいので、厚まきにしないようにします。1カ所に何本も発芽すると、モヤシのようになってしまい、良い苗ができません。双葉が開いたころから本葉1〜2枚の早い時期に、竹べらなどを使って、1本1本丁寧に、3〜4Cm間隔に植え広げてやりましょう。隣の株と触れ合うくらいになったら、さらに植え広げ、本葉数枚で定植しましょう。

 よく似た性質のものにパンジーがあります。普通は9月下旬にまきますが、8月下旬にまけば早く花が咲きます。暑いと発芽しにくいので、風通しの良い、涼しい所やクーラーのある部屋などでまく工夫が必要です。


                                            早川 京子