四季の花づくり ( 8月 )
サフランの「早業」を楽しむ


秋まき草花の作業シーズンになります。春まきのときと違って、気温が急激に下がっていく時期ですので、作業が遅れないようにしましょう。

 種まきは、秋のお彼岸ごろには終えましょう。秋まき草花の発芽適温は15度くらいのものが多いのですが、春と違い気温が下がっていく時期ですので、発芽してもその後の生育が十分でないうちに寒さが来てしまう可能性があります。寒くなる前にしっかり根を伸ばし、体をつくってやります。

 今月まいた草花は、来月に植えつけ時期となります。植えつけ3週間前までに、消石灰などで土を中和し、堆肥(たいひ)などを施し、地ごしらえしておきましょう。

 球根の植えつけ適期は、今月下旬ぐらいから来月上旬の涼しくなるころです。通常、冬の寒さに遭うことで、来春きれいな花を咲かすのですが、なかにはせっかちな秋植え球根があります。秋咲きサフランです。今月下旬に植えつければ、1カ月ぐらい後には花を咲かすという早業を披露してくれます。ただ、植えつける場所には肥料を施し、球根に栄養を十分に補給してやらないと、来年花が見られないことがあります。気をつけましょう。

 10月ごろから根を伸ばし始めるシャクヤクは、直前の今月中に株分け、植え替えを終えておきます。毎年植え替える必要はなく、3〜5年に1度でよいでしょう。ほかの宿根草の株分けは10月に入ってからでも大丈夫です。

 クロッカス、スイセン、ヒヤシンスなどは水栽培できますが、気温が下がり水温が上がらなくなる時期から始めましょう。目安は15度。根が伸びるのに光はいらないので、涼しくて暗い場所に置いて、十分に根を伸ばします。

 


                                            早川 京子


  

四季の花づくり ( 9月 )
気温の低下が急激、遅れずに作業を


 秋まき草花の種まき、秋植え球根、草花苗の植えつけ、宿根草花の挿し芽、株分け、植え替えなど、来春の花壇のにぎわいを期待しての作業がめじろ押しです。秋まき草花の発芽適温は、春まき草花より少し低い15〜20度くらいですが、秋は気温が日々急激に下がり発芽適温を外しやすいので、早めに取り組みましょう。

一方、球根は秋の涼しさによって発根を促し、寒冷期になる前に根を十分に伸ばしておき、冬の寒さに遭うことで花芽をつくります。そのため植えつけは、種まきをする種類より遅くても大丈夫です。それで11月上旬くらいまでには終えましょう。

 9月に種まきをして育苗中の草花は、上・中旬に植え広げておき、下旬に花壇へ定植します。1度仮植えすることで細根が多くなり、養水分の吸い上げ能力が増して、厳寒期を乗り切る丈夫な苗になります。

 宿根草の株分け、植え替えは今月中に終えましょう。挿し芽は上・中旬にすると今月中には根づきますので、鉢に植え替えてやります。ヒヤシンス、クロッカスやチューリップなどの球根の水栽培は、気温が高いと水温も高まり病菌が繁殖しやすくなるので、気温が15度以下になる時期になってから始めるのが安全です。

 寒くなるまでに根をしっかり伸ばして、0度に近い気温の時期になったら、寒さに当てるようにします。発根、根の伸長に明るさはいりませんので、冷暗な場所に置きます。根の伸長に合わせて、容器中の水は少しずつ減らしていき、根が空気に触れ、呼吸できるようにしてやりましょう。


                                            早川 京子